2010年8月3日火曜日

『長江にいきる』(1)

こんにちは。

猛暑の日が続いていますね。

熱気を帯びた雑踏の空気と、冷蔵庫のような室内とを往き来して、体調など崩されていませんか。

さて、ご挨拶が遅くなってしまいましたが、

先日「ヤマガタin立教」Vol.8『長江にいきる』上映会が無事終了致しました。

お越しくださったみなさま、来られなかったけれど、気にかけて下さったみなさま、チラシやお知らせを受け取って下さったみなさま、本当にありがとうございました。

上映後の開かれたトークショーでは、本場の山形映画祭のミューズ、藤岡朝子さんをお招きして普段は聴くことのない映画ととても近しい距離からの声を聴くことが出来ました。けれど、それだけではありません。わたしたちのトークショーは映画を囲んでの対話の場所、そのことを心から理解して下さった藤岡さんのご尽力や、何より発言し声を聴かせてくださった、またしっかとお話に耳を傾けてくださったみなさまの御陰さまで、さまざまな声に満ちる、映画に応答するような、そんな時空間と相成りました。

このことを、映画を届けるように、みなさまにも伝えたい、そんな呟きが聴こえて参りました。

さらに、わたしたち運営委員を驚かせ、震わせてくださったのは、アンケートにみなさまがお書きくださった声なんですね。上映会が終わってからも、その場に居残り映画に応えようとペンを走らせるお姿は、映画がそれぞれの中に生きはじめる瞬間をそこにみたように思われました。

前置きが長くなってしまいましたが、

わたしたち「ヤマガタin立教」の新たな試みとして、この場所で、そんなみなさまの「声」をご紹介させて頂くこととなりました。

紹介する許可を頂いたみなさまの感想を運営委員が選びだし、それに呼応し、共振するような形でここにまた新たに言葉を編む。そんなリレーエッセイです。

第一回目は、わたし運営委員のササキが担当致します。

今暫く、わたしの悪文とおつきあいくださいませ。

わたしが紹介させて頂きたいのは、こちらの声です、、、

ドキュメンタリーを一本丸々みたのはこれが初めてです。まとまらない色々な感情をもちました。彼女達がどこまでもどこまでも生きようとする事と、今の私と、考えるべき点が沢山あるように思います。私の平穏さに対して今日色々と考えたいと思いました。

19歳・女性)

長江の濁音を微かに背負って、丘の上に座っているビンアイさんの表情がいま目蓋の裏に浮かびます。優しさとは、激しい感情の持続のことだと言った詩人のささやきも追って聴こえてまいります。

映像を通して、まだ見ぬ人と出会えることの驚きと喜びと、その出会いはときにわたしの「リアル」を揺らしたりもする。

他者への眼差しに重なるように、「私」のいまを見つめる眼差し。そんな眼が、映画を見つめていたんですね。

ありがとうございました。

ササキユーイチ

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