2010年8月27日金曜日

『長江にいきる』(5)

初めまして、こんにちわ。

前回の「長江にいきる」上映会から
山形 in 立教の運営委員に参加しています吉田です。

今3年なのですが、2年の後期から池谷教授の授業によってドキュメンタリーの面白さに気づいてから、もっとドキュメンタリーに触れて心豊かになっていきたいと思っております。

では、「長江にいきる」のアンケートを見てのリレー・エッセイ第五段!


「前回のときに、案内できましたが、ただただ正直に生きるということを見せつけられました。ひたすら愚直に生きる姿が、心に打たれました。」
(31歳 男性)

周りがどうであろうと政府に強く説得されようと、自分の信念を貫いて生きていくビンアイのありのままの姿は、強くたくましい。そして、本当に美しい。

人の目を気にしながら生きている私にとってビンアイの生きる様は衝撃的であった。

どうしてあんなにも強くく真っ直ぐに生きられるのだろうか。と思うと同時に、何故自分はこんなにも人の目を気にしているのだろうか。本当に自分が大事にしていきたいものは何なのだろうか。と考えさせられた。

自分に正直に生きている姿こそ本当に美しい姿なのではないだろうか…

「ただただ正直に生きる」シンプルなようで難しい。

それは、私にとても足りない部分。

自分の中の正直を見つめて生きていこうと思う。



未熟者吉田のブログ、不完全で失礼致しました。
これから成長していけるよう願うばかりです。


どうか皆様、今後とも宜しくお願い致します。

9月28日(火)には『ビラル』を(会場18:00上映18:30~)立教大学新座キャンパス6号館三階にて上映致しますので、是非お越し下さい。
詳しくはまた後日お伝え致します。


ではでは、まだまだ暑いですがお体に気をつけて過ごしていきましょう。

吉田弓季葉

2010年8月16日月曜日

『長江にいきる』(4)

こんにちは!運営委員の松田です。
ブログリレー、今回は私が担当します。


皆さんの感想を読ませていただき、とても刺激になりました。ありがとうございます!
印象に残った感想を紹介させていただきます。


“豊かさ”というものは、一律に決められないものだと改めて思った。自分の生活と比べて、その生活の仕方がいくら古くても、いくら貧しそうに見えても、それはこちら側の感覚であって、自分の感覚と違うことを不幸だとか、不憫だとか、勝手に思って決めつけてはいけないのだ。世界の発達している部分、便利な部分、それを知ることによって、その生活の方がよいと思って真似したり、取り込んでいくことは、一概に豊かさにつながっているのではない、と思った。ビンアイがあんなに強い女性に見えたのは、自分の生活を守りたかったから。守るべきものがあると、人は強い!!

(22歳・女性)


比較の概念が、逆に本質を見ることの邪魔をしているのではないかと思うことがあります。

私はいつも、ドキュメンタリーを見て新しく知ることがたくさんあると実感します。自分と違う国、自分と違う文化の中で他の人間がどのように暮らし、生きているかを知ることで私の世界は広がっていきます。たくさんの世界を知ってみたい!そう思います。

つたない文章、お許しください。
これからもよろしくお願いします。
上映会でお会いしましょう!

運営委員 松田かづき


2010年8月12日木曜日

『長江にいきる』(3)

連日続く猛暑の日々、お変わりなどありませんでしょうか。
そんな暑い日々の中で台風がやってきたこの瞬間にブログを書くなんて、何か感じられずにはいられません!
なんで私の回なのかねぇ。

少々のお時間おつきあいくださいませ。

ブログリレー、今回担当させていただきます鴇田と申します。
ヤマガタin立教にお越しいただいた方には、何度かお目にかかっているやもしれませんね。
顔の主成分がメガネの者です。

『長江に生きる』を上映したのも、もう一ヶ月も前になるんですね。
月日は早いものです。
私がここで取り上げさせていただくのは、私たち運営委員の年代に近い、学生の方の感想です。


ビンアイさんの頑張っていらっしゃる姿をいろんな表情から撮っていらして凄いと思いました。
ビンアイさんのたくましい姿、母としての優しい姿は尊敬すべき姿だと思いました。
(19歳 女性)


私は『長江に生きる』を二回観ましたが、やはり一番印象に残るのが、母としてのビンアイさんの姿でした。
表情であったり、言葉であったり、お子さんの靴を縫うシーンはまさに”母”であり、”ふるさと”であると思うのです。
私は実家を出てからこの方、まともに帰省したことがないのですけども、この作品に出会って、今年こそはきちんと帰省しようと深く猛省した次第です。
非常に個人的な話で申し訳ないのですが(笑)
しかしビンアイさんに母の姿を重ねて見られた方も、少なくともいらっしゃったのではないかと感じております。

正直申しますと、私はいつも撮り方だの姿勢だの煩く好き勝手言いまくるとんでもなく無礼な人間なのですが、この作品にはあまり言う気にならなかったんです良い意味でですよ!
なんと言いますか、一言で申しますと

「あ、敵わない」

なんです。
いえ本当に。

皆さまは、ご自身のお母さんを暖かな声で「母さん」って呼んだ記憶はございますか?
それさえあれば何も要らない、とビンアイさんは言いました。
母の心は愛で一杯でした。
そのことが映像からひしひしと伝わってきます。
心痛くなるようなニュースばかりで世界は埋め尽くされているのではないのですね。
また、中国政府の政策の酷さを確かにこの作品を伝えてきます。
大声で怒声を浴びせ合うシーンではスピーカーの音が割れちゃいましたしね(笑)
しかしやはり映したかったのは、ビンアイという一人の女性、母親の姿であったのだろうと思います。
そうでなかったとしても、私はこう感じたのです!
これが大事ですね!(笑)

この感想を書かれた方には、いつかどこかで呑み語りしたいです。
映画を観て。
感想を交わしあう場の面白さ、日々痛感しております。
これも皆さまのお陰、有難うございます!!

さて長くなりましたが、ここまでお付き合いいただき心から感謝致します。
次回の更新は月曜日です。
また違う運営委員が登場致しますので、お楽しみに!!

鴇田

2010年8月5日木曜日

『長江にいきる』(2)

こんにちは。

暑いですね。夏ですね。
焼けるような日差しに体が溶けてしまいそうになっています。
心はすでに溶けているかもしれません。
どうも。運営委員をしております、さとーと申します。

前回、ササキからスタートしましたリレーエッセイの第二弾です。

『長江にいきる』の上映会には多くのお客様にお越しいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
学生以外の方々にもたくさんご来場いただき、大いなる刺激を受けました。
今日はそんな学生以外の方の声です。


ビンアイさんの生きざまを愛情をもって撮られた監督を尊敬します。もちろん、ビンアイさんも彼女のダンナさんもとても素敵でした。私も彼女たちのように力強く勇気をもって生きて行こうと思いました。良い映画(ビンアイさんたちの生きざま)をありがとうございました。

47歳・男性)


まさしく、でございます。
この映画、とにかく観ていてビンアイさんを好きになってしまうのですよね。
自然と応援してしまうのです。
それと同時に、あぁ自分も頑張ろうと思えるのですよね。

国も年齢も環境も何もかも異なる人の生活をじっと観ていて共感し、わからないと不思議に思い、観ていて思わず微笑んでしまい、真剣に考えてしまう。よく考えてみると不思議な体験なのですが、個人を追ったドキュメンタリーの面白さの一つですよね。『長江にいきる』はまさにそうした体験を与えてくれる、ビンアイさんと濃密な時間を過ごせる、そんな素敵な素敵な映画でした。

9月には『ビラル』というインドのドキュメンタリーを上映しますが、その映画もそういった体験ができる映画です。

ドキュメンタリー、クセになりますよね。病みつきになりますよね。
今後も共に素敵な映画を観て、それについて語り合えれば幸いです。

夏バテせぬよう気をつけて、皆さま、素敵な夏をお過ごしください。

感謝。


さとー

2010年8月3日火曜日

『長江にいきる』(1)

こんにちは。

猛暑の日が続いていますね。

熱気を帯びた雑踏の空気と、冷蔵庫のような室内とを往き来して、体調など崩されていませんか。

さて、ご挨拶が遅くなってしまいましたが、

先日「ヤマガタin立教」Vol.8『長江にいきる』上映会が無事終了致しました。

お越しくださったみなさま、来られなかったけれど、気にかけて下さったみなさま、チラシやお知らせを受け取って下さったみなさま、本当にありがとうございました。

上映後の開かれたトークショーでは、本場の山形映画祭のミューズ、藤岡朝子さんをお招きして普段は聴くことのない映画ととても近しい距離からの声を聴くことが出来ました。けれど、それだけではありません。わたしたちのトークショーは映画を囲んでの対話の場所、そのことを心から理解して下さった藤岡さんのご尽力や、何より発言し声を聴かせてくださった、またしっかとお話に耳を傾けてくださったみなさまの御陰さまで、さまざまな声に満ちる、映画に応答するような、そんな時空間と相成りました。

このことを、映画を届けるように、みなさまにも伝えたい、そんな呟きが聴こえて参りました。

さらに、わたしたち運営委員を驚かせ、震わせてくださったのは、アンケートにみなさまがお書きくださった声なんですね。上映会が終わってからも、その場に居残り映画に応えようとペンを走らせるお姿は、映画がそれぞれの中に生きはじめる瞬間をそこにみたように思われました。

前置きが長くなってしまいましたが、

わたしたち「ヤマガタin立教」の新たな試みとして、この場所で、そんなみなさまの「声」をご紹介させて頂くこととなりました。

紹介する許可を頂いたみなさまの感想を運営委員が選びだし、それに呼応し、共振するような形でここにまた新たに言葉を編む。そんなリレーエッセイです。

第一回目は、わたし運営委員のササキが担当致します。

今暫く、わたしの悪文とおつきあいくださいませ。

わたしが紹介させて頂きたいのは、こちらの声です、、、

ドキュメンタリーを一本丸々みたのはこれが初めてです。まとまらない色々な感情をもちました。彼女達がどこまでもどこまでも生きようとする事と、今の私と、考えるべき点が沢山あるように思います。私の平穏さに対して今日色々と考えたいと思いました。

19歳・女性)

長江の濁音を微かに背負って、丘の上に座っているビンアイさんの表情がいま目蓋の裏に浮かびます。優しさとは、激しい感情の持続のことだと言った詩人のささやきも追って聴こえてまいります。

映像を通して、まだ見ぬ人と出会えることの驚きと喜びと、その出会いはときにわたしの「リアル」を揺らしたりもする。

他者への眼差しに重なるように、「私」のいまを見つめる眼差し。そんな眼が、映画を見つめていたんですね。

ありがとうございました。

ササキユーイチ