2010年1月18日月曜日

\いま、目の前に在るものたち。

すぐに消え失せてしまうだろうものたち。

それらは風に吹かれている。

世界は常に生成の直中にあり、いま生起したものは、次の瞬間にはもう、以前のそれではない。風は止むことをしない。


写真のかなしみは、そこにある。

写真は残る、わたしたちはかわってゆく、わたしたちはもうそこにはいない。


忘却に抗いたいという想いは、映画を撮るものの本性的な欲望なのだろうか。

カメラは記憶する。本当に?


「記念行事に死を!忘却万歳!」


複製技術の芸術であるところの「映画」が、死んだモニュメントとならないためには、上映されるたびに、初めて上映されること。それが必要だろう。


『忘却』上映まで、あと 一日! 

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